午後のワイン
蒸し暑い夜だから,ボルネオあたりの密林では,満月のなかでコウモリザルがシルエットになって木々の間を飛び交い,どう猛な霊猫ジャコウネコが,葉陰で,瞳をルビー色に光らせていることだろう。
今朝は,幸せなことに,ネットで注文していた例のキャンベル・アーリーのワインを届けてくれた配送の人の声で目覚めた。さっそく2種類のワインを1本づつ冷蔵庫に納め,仕事にとりかかった。しかし,手に付かない。しかたがないから,遺伝子をめぐる最新の情報とかいう新書本を手に取ったが,落ち着かない。それで,朝っぱらからじりじりと照りつける太陽を睨んで,けっ,とか言いながら外に出て,コミック本を2,3冊買い求めて読んだのだ。
山岡が雄山と和解したのは,いいことだ。
でも,ワインが気になるので,イチローが2本のヒットを打ったことを確認して,午後1時45分に1本目の栓を抜いた。
トクトクとグラスに注がれたキャンベル・アーリーのワインは,澄み切った緋色で,照明ではなく,太陽の自然光にかざすと,いっそうバラ色の輝きを増すのだ。口元へ運ぶと,鼻先への距離が近づくにつれて,様々な香りが立ち上る。ええーい,どうせなら,辛口とかいうブルゴーニュタイプのボトルも開けて,飲み比べるのだ。と,拳を握りしめて,勢いよくもう1本のボトルの栓を抜いたのが,午後2時15分である。こ,これも,いい!
そんなわけで,夕暮れ時に,ふらふらと家を出て,スターゲイトの続きのDVDをレンタルし,見始めたと思ったら,不覚にも寝てしまった。
気がつくと,日は変わり,丑三つ時である。
きれいな月が皎々と輝き,天の川を木星が渡る澄んだ夏の夜空であった。
そういえば,金曜日の夜は,若い諸君といっしょに飲んで,かなり盛り上がって,息絶えた。
明日の夜は新潟だから,日本酒が待っている。
いやがおうにも,心が浮き立つのだ。
| 固定リンク
コメント