大将のどぶろく
昨夜のお酒がすっきりと消え失せて,今朝は,さわやかな目覚めであった。
あわただしく午前中と昼過ぎの仕事を済ませて,モスバーガーに入り,公衆無線LANに接続してメールチェックすると,久々に美女メールが届いていた。
おおっ,とのけぞりながら返信して,ついでに軽くその他のメールにも返信して,事務所に帰ると,なんだかうっとおしい仕事が待ち受けていて,呆然と時の流れに身を任せた。そうするうちに,いつの間にか日が暮れて,気がつくと,漁火のカウンターにいたのだ。
糸島のはまぐりはスープがうまい。たちうおの刺身は少しばかり赤みがさしていてきれいだ。大将の独特の製法でしめたサバはレアな香りをたたえていた。
そして本マグロの兜煮。先週,心の友Tと新婚Yと食したばかりであったが,その野性的なたたずまいは,今日もわたしの心をしっかりと捕らえた。
初めてのHは,予想したとおり,漁火にとけ込んで,めずらしくはしゃいでいた。母親Mは,さかんにレシピについて大将に食い下がっていた。滋子姫は,いつものようにわたしの隣の席で,おいしいお酒に感動しながら,意味のないおしゃべりを楽しそうにしていた。
大将の手作りのどぶろくは韓国のマッコリみたいにいいのだ。母親Mが大将の許可を得て飲んでいた野いちご酒には改めて感動した。大将が差し出した名も知れぬ酒は,一同,拍手を送らざるをえなかった。
思い返せば,今宵は,わたしも滋子姫も抑え気味の会話を楽しみ,なぜか,寡黙なHが一人で盛り上がる,不可思議的な魔法の夜であったのだ。
スターゲイトのかなたでカーターが危ない!
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